ノノットから25AW新作アイテムが入荷しました!
長文になりますがデザイナーのこだわりが伝わってくる文章になっています。
よかったら最後までお読みください。

color Charcoal Top
size 3 4
こちらの素材は今シーズンの出発点となった素材です。
ファンシーヤーンという意匠糸をオリジナルで梳毛を用いて開発を行いました。
世の中に存在するツイードの大半は紡毛という太い糸で織られております。
分かりやすい例ですと、ハリスツイードが紡毛になります。
自分にとって紡毛ツイードは肌触りがあまり得意ではないのと、見た目がクラシックすぎて、着こなしによってはややおじさん臭くなってしまうことが悩みでした。
相反するツイードで有名な素材はシャネルツイードです。
シャネルツイードは風合いも良く、素材の特性やその表面の複雑性にとても惹かれるのですが、僕にはフェミニンすぎて着れません。
そして価格もとても高価で、着れる着れないの前になかなか手が届きません。
シャネルのファンシーヤーンはアクリルや合繊で構成されている点もフェミニンさを際立たせる要因の一つと感じてます。
50年代初頭のツイードの正装に憧れ、毎シーズン探すも、 それ以外にクオリティの高いツイードを毎年探すのですが、見つからない中、とある機屋さんとの出会いがあり、 今回オリジナルで糸から作れることになりました。
1から作れるということでこだわったのは、原料をウール100%の梳毛にすることでした。
梳毛とは、毛羽立ちが少なく、4シーズン着れるためnonnotteでは毎シーズン使用しているのですが、 僕自身梳毛のツイードは見たことが無かったのでとてもワクワクしました。
色もオリジナルの霜降りグレーを紡績して頂き、そこから5種類のファンシーヤーンを作成頂きました。
フリンジの糸や、ノットヤーン、丸胴のチューブ状の糸など、自分の理想とする5種類全てを今回のツイードに織り込み、あえて5種類の糸全てを1色にすることで、無地面の中に奥行きと表情を込めて作って頂きました。
出来上がった素材を見て、とても感動しました、こんなツイードを着たいと夢見ていた素材が形になったことに喜びを感じ、nonnotteの頭文字のNをとり、Nツイードと名付けました。
どうかこのツイードが様々な方のクローゼットに新しい息吹を加えられることを信じております。
型は柔らかな曲線を描いたノーカラーが特徴で、サイドにスラッシュポケットが施されております。
シャツジャケット感覚で羽織れるサイズ感とラウンドした裾のラインがポイントです。
フォーマルとカジュアルの架け橋になるようなアイテムを提案したいと思います。




color Original Geometric Brown Top
size 3 4 5
今回ご紹介する素材はルーズヘリンボーンというオリジナルの組織を開発いたしました。
ヘリンボーン組織を手でほぐし、曖昧に散らして自分の理想的なバランスを織りで再現しました。
ルーズと名付けましたが消して甘い織密度でございません。
しっかりと打ち込まれた密度に梳毛の糸によるドレープが生まれております。
柔らかくも固くもない、新しいタッチになったこの素材は独特の表情と合わさり、古臭くもなくモダンさも抑えられたその表情で僕はこの素材に未来の正装を感じました。
まるでパイソンのように見えたり、よく見たらゆらゆらしたヘリンボーンが存在しております。
太さの異なる縦と横の糸、4色先染めし、梳毛ウール100%でさらに表面を複雑に見せております。
nonnotteオリジナルの霜降りを組織で表現したような色目がとても魅力的な素味です。
そして梳毛の綺麗なウールを使用し、4シーズン着れる素材を目指しました。
型はベーシックなオーバーサイズシャツTYPE Bをベースに、ラウンドカラーバージョンを今回提案させていただきます。
クラシックな中に光るモダンな装いをイメージし、クローゼットにあるさまざまなスタイルに刺さるこの素材でラウンドカラーを是非着てみたいと感じました。




Draping 5-Tuck Wide Trousers (Wool Gabardine) ¥53,900
color Black
size 3 4
今までnonnotteでは無地の素材のウールシリーズでは、 バックサテンギャバジン、ドスキン、ポプリンなど、ベーシックの中にnonnotteらしさを見出す素材をオリジナルで開発してきました。
ふと気がついた事が、ストレートなギャバジンを一度も作っていなかったという事です。
今回、梳毛を使い4シーズン着用可能な美しいギャバジンを作りたいと思い素材開発をスタートしました。
仕上げにエアタンブラーという技法を使用し、柔く、ドレープ性のあるギャバジンを目指しました。
今までは光沢のある表情を多く採用してきましたが、今回は光沢も控えめに手持ちの服にも馴染みやすいナチュラルな表情が特徴です。
尾州の織りの技術で光る上質差を備えた新しいカジュアルウェアになればと願ってます。
無地な素材なので色目にもとてもこだわりました。
写真では伝わりにくいのですが、世界一の漆黒を目指しました。
その染色方法は企業秘密なのですが、通常の染色も何倍もの手間と技術を駆使し、日本の技術が誇る漆黒を実現しました。
展示会中も着用している人を見る度今まで見てきた黒とは明らかに濃度が異なりついつい目がいってしまうほどです。
履くだけで説得力のあるシンプルに美しい服だととても感じました。
型は、「N jacket」と名付けており、nonnotteのシグネチャージャケットとして提案いたします。
僕自身がノーカラージャケットが欲しく探している中で、世の中のノーカラージャケットは袖の作りがカチッとているか、ゆるっとしたものの二極化しているように感じました。
自分自身それが全く似合わなかったこともあり、同じように似合うものがない/見つからないと感じている日本人は沢山いるのではないか、その思いから制作をスタートしました。
シルエットにかなりこだわっており、特徴として袖はジャケットの袖付だがブルゾンのようにゆったりしていたり、肩が少し落ちていたりと自分が考える日本人のバランスに一番合ったカーディガン感覚で簡単に羽織れるジャケットをイメージして作りました。
内ポケットが二つ付いていて、表側はシルエットの良さだけを追求している美しいジャケットとなっております。 素材毎に表情が違うので、これを機にぜひお試しください。
新型となる5タックトラウザーです。
片側で5つタックのある特徴的なデザインとなっております。
サイドのスラントポケットの角度もタックの角度と合わせましたので、視覚的には6タックに見えるよう形作りました。
昔、このようにタックがたくさん入ったデザインのパンツを愛用していたのですが現在では飽きてしまい、 とても好きなデザインだったのに、どうしてだろうとじっくり考えました。
一つ気がついた事があり、タックが深ければ深いほど主張が強く、時間と共にその強さに飽きてしまい、合わせるコーディネイトにも困るという事ででした。
気がつくと自然にもnonnotteに2タックパンツや、タック入りのパンツはどれも浅めにタックにしており、履いた時にタックの主張が少なくなるようなイメージで作っており、 今回自分の好きなデザインの5タックを同じように一生飽きずに長く履けることを目指して作りました。
履いていただくとわかるかと思うのですが、全くいやらしさはなく、控えめに流れるタックがドレープの流線を際立たせ、 股上が深いデザインながらストンと落ちるそのシルエットはnonnotteの新しいワイドパンツのシリーズの仲間入りとして自身を持っておすすめできる1本です。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
変態的にこだわった素材とサンローランで学んだ空気をはらんだ流れるようなパターン。
そして個性的だけど派手すぎない、気負わずに着られるモードな雰囲気もこのブランドの魅力だと思います。
正直このクオリティでこのプライスも凄いです!
ジワジワとファンが増えているのも納得です。
ちなみに今回の入荷で25AWノノットは完納になります。
とても素敵な洋服なので是非お立ち寄りくださいませ。
お待ちしております。